お人形さんのようなスタイルや顔になりたいと一度は思った事があるのではないでしょうか。
八頭身美人は小顔からという謳い文句は雑誌やテレビで溢れています。小顔に見えるよう髪型を工夫したり、小顔矯正サロンに通ったりする方も。
その気持ちは今や女性だけのものではなく、男性も同じです。
顔の輪郭が変わればかなり顔の印象は変化しますので、顎の整形手術に踏み切る方も増えてきています。
とは言うものの二重にするプチ整形などとは違い、まだまだ身近な整形手術ではありませんのでわからないことだらけです。
今の顎の整形手術はどのようになっているのでしょうか。
進歩してきた顎の整形手術
医療の進歩には著しいものがあり、それに伴って美容整形手術の方法や手段もかなりの変化を遂げてきました。全身麻酔の技術や医療設備が向上した今、患者の要望通りに顎の形を整えたり、大胆に骨を削ったり出来るようになってきています。
以前は今のような設備もなく、全身麻酔による体の負担もありましたので、顎の骨皮質を少し削るような方法でしか顎の整形手術は行われていなかったのです。
バブルの時代あたりから徐々にその技術は発展してきました。
しかしその技術を全ての医師が習得し、完全な設備を全ての病院が備えてるとは言いがたいのが実情ではあります。
全身麻酔が基本であるにもかかわらず、未だに局所麻酔でしか顎の整形手術を行わないところもあります。
全身麻酔と局所麻酔、もちろんどちらも痛みは感じませんので、どちらでもいいやと思われるかもしれませんね。
しかし、そこには大きな落とし穴があります。
局所麻酔の場合、他の体の器官は麻酔にかかっていませんので、当然手術の様子が分かるわけです。
顎の整形手術中の振動、骨を削る音、これらは内耳からも伝わってきますので、想像しているよりも辛いと言えるでしょう。これが苦痛すぎて途中で中断せざるを得ない方も中にはいるほどです。
また医師の技術不足により思い通りの顎に仕上がらなかったり、顔に不必要な傷が残ってしまうこともあります。
進歩したからと言ってもそれは全体像であり、決して全ての医療機関が同等の設備や技術を伴っていると思ってはいけません。
病院選びのポイント
もしあなたが顎にコンプレックスを抱え悩み、顎の整形手術をしようと決意したのなら、その病院選びは妥協してはしてはいけません。
心から信頼できる病院を納得の行くまで探すべきです。
最初に確認すべきポイントは日本美容外科学会の専門医であるか、そしてクリニック認定医療機関かどうかです。これは基本中の基本です。
そして医師に顎の整形手術の経験が多様にあるかを確認しましょう。
信頼できる病院では最近の医師の施術例を何通りか見せてくれます。
手術と決定に至るまでには必ずカウンセリングがあります。
その時にあなたの希望をしっかり聞いてくれているのか、
通り一遍等やおざなりな説明になっていないか、些細な疑問にもきちんと向き合ってくれているのか等を含めてしっかりカウンセリングを受けながらチェックして下さい。
また看護師や受付、カウンセラーの雰囲気や体制も大切なポイントです。
全身麻酔なのか、局所麻酔なのか。局所麻酔ならその目的は何か。
どのような手順を踏むのかなども踏み込んで確認するべきです。
その中でもし何か不安に感じたり嫌だなと思えば、その疑問を遠慮なく病院に伝えましょう。そのためにしっかりと解決策をとってくれないような病院はあなたの体を預けるに値しない病院ですので、病院を変えた方があなたのためです。
顎の整形手術の実際
実際に顎の整形手術はどのように行われ、どのような過程をたどるのでしょうか。
顎の整形手術の所要時間は約6時間程です。
レントゲン写真の撮影から始まり、麻酔医師によって全身麻酔がかけられます。
骨と肉部分を分けながら余分な骨をカットしたり削ったりして形を理想に近づけていきます。
局所麻酔であれば、この際にかなりの振動や音を感じる事になります。
適切な施術であれば出血はほとんど見られないでしょう。その後傷口を縫い合わせます。
術後約2週間は強い腫れが続きますが、痛みはそれほど感じないでしょう。シャワーは浴びることが出来ますが、湯船につかるのは厳禁です。血行が良くなりすぎて突然の出血を招いたり、腫れが引きにくくなったりするからです。
歯を磨くときも歯磨き粉は傷口にしみますので利用は避けた方が無難です。歯磨き用の消毒液を処方される場合が多いです。
とにかく抜糸までは安静が必要ですし、食事も顎に負担の掛からない柔らかなおかゆなどの食べ物しか摂取できません。ですので、会社を休める状態にして手術に挑むのが良いでしょう。
まとめ
プチ整形やエステと違い、一日二日で全てが終わらないのが顎の整形手術です。そして一度削ってしまったものは元には戻せません。
経済的にも体力的にも全てに負担をかけて行う大きな手術だということを心得る必要があります。
本当に必要なのか、他の解決策は見当たらないのか等、自分一人で抱え込まず出来れば色々な人に相談してよく考えてから決めて下さいね。
後悔のないようしっかり準備し、リサーチすることが大切です。