薬店やドラッグストアの健康補助食品の品揃えは年々豊富になってきています。色とりどりのパッケージが並ぶ中、「グルコサミン配合」と記載されているものを見かける機会も多いのではないでしょうか。もちろんグルコサミン単体のサプリメントもあります。
サプリメントととして販売されているからには体に良いはずなのですが、いまいち何に効果があるのかご存じない方もいらっしゃるようですし、そもそもグルコサミンって?と疑問に思う方も多いようですね。
年齢を重ねるにつれて必要になるグルコサミンについてお話します。
グルコサミンが関節の痛みを助ける
グルコサミンは私達の体に元から存在する成分で、体内で合成され作り出されています。
ではグルコサミンがどこにあるのかと言うと、その場所は主に軟骨。軟骨を形成している成分の一つがグルコサミンなのです。グルコサミンはエビの殻やカニの甲羅等にも含まれています。私達が健康食品やサプリメントとして口にするグルコサミンは、エビやカニ等から作られているのです。
このグルコサミンは残念ながらどんどん増えるようなことはなく、年齢と共に減少していきますので、外部から積極的に摂取する必要があるのです。
私達の体は骨によって支えられていますが、その骨は一本に繋がっているわけではありませんよね。
関節があるおかげで、体の各部分を曲げたり伸ばしたりできるのです。その関節部分、骨と骨の間に存在しているのが軟骨で、骨が擦れて衝撃を受けないようにクッションの役割をしています。
軟骨は滑りやすくなっていて、関節がスムーズに動くようにもしています。軟骨は毎日元気に体を動かすためには必要不可欠なものなのです。
この軟骨はグルコサミンなどによって形成されているわけですから、年を取るに連れてグルコサミンの減少と共に軟骨も減少します。骨と骨の間のクッションが少なくなれば当然その部分が擦れてしまうので、痛みを感じるというわけです。
つまりグルコサミンを摂取すれば新しい軟骨が生成され、関節の痛みを和らげてくれるということです。
グルコサミンを毎日の食事から必要量摂取するのは大変難しいので、サプリメントや健康食品を活用するのが一番の方法です。1日1500mg以上のグルコサミンが取れるサプリメントを選ぶようにして下さい。
また一緒にコンドロイチンを摂取するのもオススメです。コンドロイチンは古い軟骨が壊れるのを防ぐ役割をするものですので、関節の痛み対策にさらなる効果が期待できます。
関節炎にグルコサミン
加齢と共に発症しやすい症状の一つに関節炎があります。
大体50代頃から関節に痛みを感じ始めるでしょうか。60代では80%もの人が、腰や膝、脊髄など何らかの形で関節に違和感を感じているようです。
階段を登ると膝が痛くて辛いと言われる方はいませんか? それが関節炎です。
関節炎と一言で言ってもその種類は100種類以上もあるのですが、炎症性と悪化性の2つに大きく分けることができます。
例えば痛風やリューマチは炎症性の関節炎。よく使い過ぎて関節が変形してしまう変形性関節症のように、関節に直接何らかの衝撃が与えられて起こってしまう外傷性関節炎は悪化性の関節炎です。
悪化性の場合はその名の通り、放っておいたり衝撃を与え続けたりしているとどんどん悪化していきます。膝や足首に水が溜まってしまうのはその典型的な例と言えるでしょう。
これら関節炎の治療には鎮痛剤で痛みを抑えるだけしか方法がないと言われていたのですが、その救世主として現れたのがグルコサミンとコンドロイチンなのです。
グルコサミンが軟骨の形成を助け、コンドロイチンが軟骨の崩壊を食い止める。
そして骨と骨が接触しないようにし、かつ関節が滑らかに動くようにして炎症を鎮め改善させる。まさに最強コンビです。
多くの方がグルコサミン摂取後、1~2週間で効果を実感されているようです。
しかしこの時点では関節炎を根本から治したわけではありません。軟骨の再生には時間が必要ですので、長期に渡ってグルコサミンを摂取する必要があります。
まとめ
関節炎になるのは何も加齢だけが原因ではありません。
長時間に渡って激しく同じ作業を繰り返している方、姿勢の悪い方、体重の重い方も関節炎になりやすい傾向にあります。また遺伝も含まれています。
このような要因をお持ちの方は、普段からグルコサミンやコンドロイチンを予防目的として摂取しておいても良いのではないでしょうか。
毎日を若々しく活動的に過ごすため、グルコサミンやコンドロイチンを意識して取ってみてはいかがでしょうか。